季のおとない 九月 待宵

季のおとない 九月 待宵

「9月    待宵」
涼やかな秋の風が待たれる頃。
秋の夜長”という言葉があるように、
徐々に夜の時間が長くなります。
澄み切った夜空を仰ぎながら、
中秋には美しい月が見られることを願います。

本店・京都伊勢丹店 にて 限定販売の季節の生菓子詰め合わせ(6個入り)


・色無き風 いろなきかぜ
中国の五行思想で白を秋に配し秋風を素風といったのを、日本の和歌ではそのように詠まれています。白味噌風味の浮島に大納言小豆をアクセントにしました。

・待宵うさぎ まつよいうさぎ
満月を楽しみに待つ気持ちを、ふっくらとやさしい表情のうさぎの薯蕷饅頭に込めました。

・着せ綿 きせわた
重陽の節句の代表的なお菓子。日本独自の風習で、菊の被綿があります。これは重陽前夜、菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、翌朝、その綿で体や顔
を拭うというものです。そうすれば老いが去り、長寿を保つと信じられていました。ピンクはビーツで着色。

・初雁 はつかり
その年初めて北方から渡って来る雁のこと。
こし餡に初物の百合根でその景色にしています。。

・秋果 しゅうか
秋はたくさんの果物が熟します。
酸味と甘みのバランスがいい巨峰の錦玉羹にしました。

・うずら餅
つぶ餡を道明寺でふっくらとした形に包み、焼すじを一の字に入れて鶉の背に見立てています。

 

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