十月 霜降

十月 霜降



[ 2021 年 10 月 23 日 金曜日 ]
秋山に 霜降り覆ひ 木の葉散り 年は行くとも 我れ忘れめや 柿本人麻呂

*この時期に詠まれた歌の言葉に魅かれ菓子を創作しました。その情景を感じていただければと存じます。

 

香菓(かぐのみ )

お迎えのお茶 茶の花茶
小さな甘味 ほおずき  銀杏チョコボール  むかごの甘納豆 近江米ラテ
こよみ菓子 銀寄せモンブラン
水出し平番茶  レモングラスのグリーンティ(煎茶のアレンジ)
節季菓子 *献上亥の子餅 点茶
お土産 丹波栗の渋皮煮

 

*献上亥の子餅(こし餡胡麻入りの求肥餅)
ウリボウに模して、刻んだ栗と胡桃が入っております。亥の月(旧暦 10 月)の亥の日、亥の刻(午後 10 時頃)に、無病息災の呪(まじない)としてお餅を食したと いう中国の言い伝えが、平安時代に日本に伝わり、宮廷の禁裏にて執り行われたのが始まりとされています。
亥は陰陽五行説で は水性に当たり、火災を逃れる信仰があるため、江戸時代の庶民の間では、亥の月の亥の日を選び、囲炉裏 や炬燵(こたつ)を開いて、火鉢を出し始める風習となりました。茶の湯でも、この日を炉開きの日として おり、茶席菓子 としても用います。


お茶 朝宮茶、政所茶
菓子器 浜野まゆみ、ハタノワタル、蠣崎マコト、赤木明登
茶器 菱田賢治、古物(江戸時代 黄瀬戸金継ぎ)

 

 

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