糊こぼし

糊こぼし

東大寺の開山堂の庭にある紅色の花に白い斑点が入る椿は、
「糊こぼし」と呼ばれており、それを模った練り切り餡です。

春の風物詩である東大寺二月堂の「修二会(しゅにえ)(お水取り)」にちなんで作られ、
開山の良弁僧正を祀り別名「良弁椿」とも呼ばれています。

なぜこのような名前がついているかというと、
お水取りの行事のひとつ、練行衆(修行僧)が2月23日の「花ごしらえ」の日に、本尊十一面観音に捧げるための椿の造花を作る際、紅の和紙に誤って糊をこぼした跡のように斑点が見えることから、名付けられたそうです。

和菓子では、斑点ではなく綺麗に紅白の花びらとなっています。

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