藤衣

藤衣

藤衣

繊細で鮮やかな青紫色の練り切り、中はこし餡の藤衣。

藤の花は、4-6月に開花し5月が見頃です。
小さな花が垂れ下がって咲き、美しい花房からは甘い香りが漂い…
その優雅で柔らかい印象は、万葉集にも詠まれ、古くから日本を代表する花木として親しまれてきました。

また、男性の例えとなる「松」の近くに並んで植えられることが多く、女性(特に振袖姿の女性)に例えられていたそうです。
大津絵の画題「藤娘」は、藤の花の精が娘の姿で現れ、女心を踊る作品としても歌舞伎舞踊や文楽、長唄で親しまれてきました。

花言葉は、蔓がしっかりと巻き付いて育つ様子から「決して離れない」。
また、垂れ下がる花穂が頭を下げて客人を迎え入れる振袖姿に見えることから「歓迎」。

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