七夕七姫

七夕七姫

白い布を纏う織姫を紅餡にきんとんで表しました。

七夕。
織姫と彦星が一年に一度出会う、ロマンチックな星夜。

七夕は、中国の「乞巧奠(きこうでん)※」が奈良時代の日本に伝わり、日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)※」と融合したものと言われており、
平安時代には、宮中や貴族の女性たちが針仕事の上達を願って、織姫と彦星に祈る行事となり、笹や竹はお供え物として捧げられていたそうです。

それがいつしか、梶の葉に和歌を書き、書の上達を願う風習と合わさり、短冊に願い事を書いて笹竹に吊るす行事へと変わっていきました。

※ 「乞巧奠」:
中国で7月7日夜に行われた宮中行事。女性たちは織姫星に手芸や裁縫、機織りの上達を願った。
古代からベガ(織姫星)は針仕事を司る星、アルタイル(彦星)は農業を司る星とされていた。

※ 「棚機津女」:
秋の豊作を祈るため、若い女性が選ばれ、水辺に小屋を立てて篭り、神に備える布を織った。

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