vol.6  こよみ帖のこと

vol.6  こよみ帖のこと

昨年のこの季節から、イラストレーターの松栄舞子さんに、季節の生菓子を描いていただくようになり、ちょうど一年が経ちました。

松栄さんの感性から生まれる色の重なりや透明感、やわらかな陰影からは、包まれた餡や素材の風味、食感までも想像がふくらみます。情緒的で、見る人それぞれの記憶をそっと呼び起こしてくれます。

やさしい彩りを添えてくださり、ホームページを訪れてくださる皆さまにお届けすることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

上生菓子は、茶の湯の文化とともに育まれ、日本の四季や自然の美しさを映しながら受け継がれてきました。季節のわずかな変化を、小さな世界で表現する、日本ならではの文化です。

私たちは、心を澄ませ、感じたままを大切にしながら、できるだけ素直に、五感で味わっていただけるお菓子をお届けしたいと考えています。

茶の湯の世界には、「お茶は暮らし」という考えがあります。
日々を丁寧に過ごし、季節を感じ、人をもてなすこと。その積み重ねが、豊かな時間を育んでいくという考えです。その心は、お菓子づくりにも通じているように思います。

お菓子もまた、暮らしの中にある。

お茶を淹れ、誰かと分け合う。
そんな穏やかな時間に寄り添うことが、私たちの役割であればうれしく思います。

季節の色は、日々変わります。その時にしか出会えない美しさを、これからもお菓子に込めてお届けしてまいります。

llust: 松栄舞子/こよみ帖 https://kashin-ohsuga.com/pages/koyomichou

 

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