紅葉狩り

紅葉狩り

色鮮やかに染まる秋の景色を表しました。

“もみじ”の由来は、
葉が鮮やかに変色していく姿に、古代の人々は草木染めの染料を揉み出す様子を連想したことからと言われています。

揉み出す=「もみいづ」から「もみぢ」へ。

奈良時代の『万葉集』にもさかんに詠まれていますが、漢文からそのまま引用した「黄葉」の当て字が多く使われていたとのこと。(中国ではイチョウのことだったのでしょうか)

平安時代には「紅葉」の当て字へと変化。
秋の山の景色は、黄色より紅色が印象的だったようです。

また、「狩り」と表現されるのは、
貴族による行事の
野山へ分け入り、目的のもの(動物、果物)を探す行為から。
より見事な紅葉を目指したのだと思われます。かつては、春の桜狩りの名称もあったとか。

江戸時代には、庶民の間にも広がり、
紅葉狩りは、秋の風物詩となったようです。

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